海外ロケその1

今は景気が悪いので海外ロケはほとんどなくなりましたが数年前まで海外ロケはいろいろありました。

下の画像のコニカのパンフレットは和服は椿山荘、水着はグアムで撮影しました。
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この海外ロケは当時事務所のスタッフがまだ青山しかいなかったので同行できませんでした。

なんだか沖縄などの日本でも撮影できそうな風景ですがカメラマンさんのこだわりで海外ロケになりました。

昔は予算がありましたから。

青山の最初の海外ロケは香港でした。今まで人に語らなかった裏事情を書きますね。

香港のWEB-TV会社からの依頼で香港に行きました。

ただ初めての海外との取引はトラブルだらけでした。

まず怪しいな!と思ったのは旅費は立替えて払っておいてくれということでした。

香港までの往復のチケット代は先にこちらで購入しろといういう指示でした。

青山の頭の中には「立替えてもお金がもらえなかったらどうしよう」、「香港に着いて拉致られたらどうしよう」とか「この話自体嘘だったらどうしよう」と不安が渦巻いてました。

まだその時は青山もかなりチャレンジャーでしたので騙された時はそのときにまた考えよう、ブルースリーのように戦おうと開き直って行く事にしました。

もうひとつ香港の仕事を引き受けようと思った動機はこの仕事を仲介してくれた台湾人の通訳の方がとてもいい人だったからです。

「この人の人柄なら大丈夫」ということで判断して香港に行きました。

行く前の交渉でギャラはとても安い設定になっていました。

先方が言うには「2泊3日で仕事は毎日2時間ぐらいであとはゆっくり観光でもして下さい」ということだったので本当に遊び半分の気持ちで行きました。

が、実際に香港に着くと売れっ子芸能人並みの超ハードスケジュールが組まれていました。

まず空港の出口にカメラを持った記者達が10名ほど待っており、フラッシュの荒しです。

まるで売れっ子芸能人になった気分です。

休む間もなくテレビ、ラジオ局と車に乗せられて回る事になりました。

青山が「話が違う」といことで抗議をすると向こうのプロデューサーのジョージさんが「ボスが言っているのでなんとかお願いします」と頭を下げられてしまいスケジュールを受け入れる事になってしまいました。

まあジョージさんも上司の命令なので申し訳ないという気持ちがこちらに伝わってきました。

でもそのままでは引き下がれないのでギャラの交渉をして少しギャラの金額を上げてもらいました。

初日の夜は疲れていましたがタレントと共に食事の席に招待され、わかならない広東語を聞きながら2時間の食事会を済ませました。

ちなみにもてなしで出して頂いた食事はチャーハンしか食べられませんでした。

鶏の爪がついた足とかけっこう見た目グロイ物が多かったです。

ええ、もちろんそれで空腹がみたされるわけでもなく夜中にマクドナルドに行きましたよ。

初日に続いて2日目も取材の仕事で過ごしました。

香港の青年宅に日本のタレントが電撃訪問するというなんか日本でもありそうな企画の番組の収録をしました。

香港の高層アパートに住む青年の家に行ってロケをしました。

そこでリアルに香港の方の生活ぶりを見ました。

まずキッチンが狭い。あまり家で食事を作って食べないそうです。

お年寄りもみんな外で食事をしていました。

シャワーだけのお風呂、10畳ぐらいの部屋に2段ベットがふたつ置いてありそこで家族4人が暮らしているとの事でした。

住宅事情は悪いようでした。

初日の食事を見ていたプロデューサーのジョージさんが広東料理が食べられないなと察したらしく2日目は朝は飲茶、夜はロシア料理に連れて行ってくれました。

ジョージさんも疲れているはずなのに夜中まで接待してもらい夜遅くに車で山に登り香港の100万ドルの夜景も見せて頂きました。

予定外の出来事ばかりでとまどう日本人に通訳の方やプロデューサーのジョージさんはとても親身に接してくれました。

実はその際の通訳の方もプロデューサーのジョージさんも今でも連絡を取り合う友達です。

プロデューサーのジョージさんが日本に来た時には必ず連絡を頂き食事をしたりビジネスの事で打ち合わせをしたりしています。

ジョージさんは広東語と英語しか話せません。もちろん青山は日本語しか話せません。

すべてジェスチャーで話をしています。なんとかなるもんですね。

2年前に日本に来た時に上海の賃貸料が日本と同じぐらいと聞かされてビックリしたものです。

香港の3日目にやっと3時間の空き時間ができました。

ホテルにじっとしていられない青山は勝手に抜け出し地下鉄に乗り継いでアメ横のような市場までいって買い物を楽しみました。

初日、2日目とず?と車での移動でしたが取材で訪れた場所を地図に明確に書いていたので自分で行動する事ができました。

こうして不安だらけの香港ロケは終わりました。

また機会があれば是非、香港は行ってみたい場所ですね。


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